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格好良い おっさん達
『 図書館戦争 』 とか、 『 県庁おもてなし課 』 とか、観てないんですが、
 あったなぁ、と、

 有川浩さんの小説を、なんとなく初めて手にとってみて、あ、これらの原作を書いた人だったんだ、と知ったレベルなんですが。

 思いのほか、良い物語で、たった一冊で、僕は有川さんのファンになりました。

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『 三匹のおっさん ふたたび 』 ( 有川浩さん / 文藝春秋 )

 幼馴染の、三人のおっさん ( といっても、60歳前後という世代 ) が中心の物語。

 いわゆる 頑固親爺 とその周りで起こる出来事をめぐるドタバタ劇なんですが、
 孫世代や世間との関わりかたが主題となっている気がします。

 若者の考え方とどう折り合いをつけていくのか、
 世の中をまるく収めるにはどうしたら良いのか、

 頭ごなしに主張していてもダメだよな、と、頑固親爺なりに苦労している姿に共感持てます。

 こんな親爺になりたいな、と素直に思いました。

 ストーリーもとっても面白かったです。
 本当に、予備知識なく読んだので、『 三匹のおっさん 』 の続編で 『 ふたたび 』 だったんですが、これから読んでも面白かったです。続きもぜひ書いてほしいなぁ、と。


 あと、最後におまけで 『 好きだよと言えずに初恋は、 』 という短編が収載されています。

 で、

 これ、僕 好きです。良いです。

 恋する年頃の若者とお話しする機会があったら、出てくるネタ、ぜひ使って教えてやりたい。
 と、思う内容が、出てきます。

 本当は、ぜひ読んでほしいのですが、書いちゃいます。素敵なので。

別れる男に花の名前を一つ教えておきなさい。花は必ず毎年咲きます。

 物語の中の記述によると、川端康成さんの言葉、だということです。


 もうおっさんなので、恋愛抜きにしてもですね、
 人は、自分と関わった人の記憶の中で、生きていくものだと思うのです。
 花を見るたびに思い出してもらえるって、いいなぁ、と思って。
 インパクトのある植物解説できるように、植物図鑑を買って、勉強しようかと。
 子供と一緒にね。
 

おきてがみ
by new-ikumen | 2013-06-01 01:02 | 人生を豊かにする読書


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