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熱い野球部
 世の中に格好良い経営者の人たちはたくさんいますが、小説の中には、意外といませんね。
 面白くないからかもしれませんが、池井戸さんが書くと、面白く、熱くなれます。

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『 ルーズヴェルト・ゲーム 』 (池井戸潤さん / 講談社 )

 不況に苦しみ、雇用整理に取り組まなければいけない状況に追い込まれた会社と、
 その会社の野球部の物語。

 先代社長が創部した野球部は、かつて強豪として知られたものの今は弱小野球部で、存在意義が問われてしまう。会社は誰のためにあるのか。株主のためだけの存在なのか。社員のために経営方針を立ててはいけないのか。


 なんだか堅い話題のようですが、
 野球部員を中心とした楽しいお話でした。

 そして、やはり池井戸さん、毎度のことながら、サラリーマン応援歌的で大好きなのですが、
 またまた良いなと思うセリフがありました。

 故障により、夢破れて野球を諦めることを決断した部員に、監督がかけた一言。↓

やりたいことがあるってのは、いいことだ。お前の人生だから、
 どう生きるかはお前が考えて決めろ。だが、これだけはいわせてくれ。 
 野球をやめたことを終点にするな、通過点にしろ。

 いままでの経験は、必ずこれから先の人生でも生きてくる。
 人生に無駄な経験なんかない。そう信じて生きていけ


 野球に限らず、生きるために必ずしも必要でないことにこそ、楽しみがありますよね。

 さぁ、三連休です。楽しく過ごしましょう。


おきてがみ
by new-ikumen | 2013-07-12 21:12 | 人生を豊かにする読書


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