親切について考えよう
 久し振りに、

 意外すぎた展開に驚かされ、爽快な読後感だった本です。

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『 さざなみ 』 ( 沢村 凛さん / 講談社 )

 ・突然、謎の女主人が住む屋敷の執事になった若い男、
 ・「誰か」を探し続けている謎の中年男、
 ・思いがけず、見知らぬ人から親切を受ける複数の事例。

 という、3つの物語が、順繰り順繰り描かれている物語。

 説明が上手でないので、目次をアップしちゃいます。

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 こんな感じ。伝わったかな。

 さて、
 一体どんなジャンルの物語かも知らないままに読み始めましたら、

 ミステリーなのかな、と、
 一体どんな事件が巻き起こるのか!と読み進め、

 大きな事件は起こらないけれど、
 謎が多い物語。

 一体それぞれの話がどうつながってくるのか、
 時系列を組み直すとつながるのかな、とか、

 色々深読みしながら、楽しみました。

 と こ ろ が、

 終盤、ホント、最後のほう、

 まさかの展開で、

 結構良い話じゃん!って。


 タイトルの、『 さざなみ 』 にちゃんと意味があった。

 ネタばれになってしまうかもしれませんが、
 こんなの書いちゃうよ。

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 褒められた話ではないと思うんです。
 賛否両論ありそうな、敢えて言うなら僕は反対派な、
 親切の輪を広げよう、という企ての物語でした。
 良いことだけでなく悪いことも起こる、と著者はしっかり認識していて、
 そういうスタンスで書かれています。

 ただ、思想としては、共感できる。
 親切は、してくれた相手に返すんじゃなくて、
 親切を受けて嬉しい気持ちになれたなら、今度は自分が別の人に親切をしてあげよう。

 ま、その通りかな、と。
 誰もがそういう気持ちでいたら、住みやすいだろうなぁ、と思います。

 面白かったです。
 やっぱりジャンルはミステリーなのかな。
 啓発本ではない、と思う。

 おすすめです。


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おきてがみ
by new-ikumen | 2015-05-16 23:18 | 人生を豊かにする読書 | Comments(0)


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